ekワゴン(代車)に一週間乗って分かった事

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何の変哲もない真っ白な軽自動車


1週間デリカを修理に出しているあいだ、ほぼ新車に近いおろしたてのekワゴンが代車だった。外見は真っ白で何の飾り気もなく、どこかの会社の営業車にでも使われていそうなオーラ漂う軽自動車。
ところがこの車には素晴らしい自動運転支援機能マイパイロットが装備されていた。
↑写真で見ると石畳の効果なのか、それなりに写ってるんですけどね💦

自動運転支援マイパイロット


ちょっと楽しみにしていたのは、渋滞も楽チンの自動運転支援機能マイパイロットだ。渋滞のノロノロ走行を完全に自動化でき、さらに車線を感知していれば車線維持支援機能[LKA]でハンドル操作もお任せ。
(ハンドルに触ってないと30秒くらいで警告音が鳴ります)
このマイパイロット、俺が思っていた以上の動きをしてくれた。例えば一般道では60㎞でセットして前に追いつけば自動減速し、さらに前が赤信号ならば前の車に習って減速停止。
再発進したい時はハンドルに付いてるボタンを押すかアクセルを少し踏むだけで元の60㎞まで加速して自動追尾を開始。停止後3秒以内なら何もしなくても勝手に再発進。

前に車がいなければ、快適に自分の好きなように車を運転できるんだから良いはずなのに、前の車に追尾していた方が快適で、まるで電車に乗ってるみたい。運転を任せてる感があり、常に誰かのクルマの後ろをついて走りたいくらいw

オートハイビームの感度も良好で、ハイビームからロービームへの切り替えが遅いと思った事は一度もなかった。なので、少しでも街灯があればハイビームにしないし、対向車が来ればすぐにロービームに切り替えるし、極めて人間の感覚に近いんじゃないかと思いました。安心してオートライトにできましたよ。
※ekワゴンのライト(ロービーム)暗すぎ

マイパイロットは日産が開発した技術らしいのですが、かなりいい働きをしてくれますよ。
三菱 e-Assistも一緒になってるかもしれませんが、ひとまとめにさせてもらいますw

特に関心したのは、今どのようにマイパイロットがセットされているのかメーターに表示される文字やアイコンで一目で分かるようになっている事。マイパイロット準備状態の時は、SETボタンを押せば開始します(だっけな)それとか、±ボタンで車速を変更できますとか、オートハイビームアイコンも通常のライトとは別に表示されていた。レーンを認識している時としていない時もハッキリ分かるようになっている。
誰でも運転してすぐに説明書なしに使えるんじゃないでしょうか。

微妙だったこと


ちょっと残念だったのは、マイパイロットのプログラム不足なのか知らんけど、車線維持支援機能[LKA](レーンアシスト)が車線の中央を走ろうとしているよりも、左の車線に近づきすぎれば少し右にハンドル修正して、右の車線に近づきすぎると左にハンドルを補正してくれるような。分かりやすく言えば直線なのに緩やかに蛇行するような挙動があった事。両サイドの車線を感知して自車の大きさがインプットされていれば、こういう挙動にはならないと思うのだけど、人間の目には直線に見えていても僅かに蛇行していた道だったのかな。どうなんだろ。
たまたまなのかな? もちろんしょっちゅうこういう挙動があったわけじゃないですよ。
なんとなくレーンの幅と軽自動車の車幅に余裕があり過ぎるがゆえに起きている症状にも思えた。

なかなか回復しないカメラ認識


夜中走っている時に運よく?ちょっとした濃霧でマイパイロットのカメラが認識しない状態があったのだけど、その後すぐに霧はなくなったのに、いちど認識しなくなったカメラはなかなか回復せずというのを経験した。回復条件に時間も関係しているのだろうか。すっかりマイパイロットに慣れていたので、しばらく使えないのはじれったかった。

マイパイロットの加速がだるいw

赤信号から青に変わって、前の車が普通に加速(と思われる)していくと全くついていけない。ハッキリ言うとマイパイロット状態の0発進加速が丁寧すぎる。思わずアクセル踏んで助っ人しちゃう。
当然わざとこういうプログラムなんでしょうけど、かなりじれったい。クソ遅いと言っておく💦
その癖に例えば60㎞でセットして走っている時、前方に赤信号で止まっている車がいたとして、ちょっと距離があると(目視では余裕で確認できている)ミリ波レーダーは、そこまで前の方まで届いてる訳ではないので、結構ギリまでブレーキかけてくれなくて最初の頃はヒヤッとしたw もちろん急ブレーキにはなっていませんけど…ギリ急ブレーキとは言えないくらいのブレーキ。
こういう時、マイパイロットにもAIが搭載されていれば、ブレーキだけで減速しようとせずに、アクセルを抜いて惰性状態で走るのが自然だと思うんですよね。

マイパイロット
https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/ek_wagon/usp/mi-pilot.html

エンジンを切る度に解除されるオートホールド設定


オートホールドは超便利でした。赤信号などで止まっている時に、ずーっとブレーキを踏んでいなくてもいい機能で、自動サイドブレーキと言えば伝わるでしょうか。しかもアクセル踏めば自動解除される。
それなのに、エンジンを切る度にオートホールド設定が解除されるので、エンジンをかけたら、いちいちオートホールドボタンを押さないといけない。エンジンかける度に「三菱さんオートホールドありがとう」と合掌させられている気分だ。地味に面倒くさい、ホントうざい🔥🔥🔥
こんな便利な機能なのにデフォルトでオートホールドが効かせられない理由を考えたが分からんかった。
2021-01-30追記
北国の場合、オートホールドで凍結する事があるらしく、デフォでONになってないようです。

おまけに電動パーキングブレーキを解除する反応が微妙に遅く、エンジンかけてパーキング解除してアクセル踏んでササっと動くという事ができず、解除してからメーターに表示されてるパーキングランプが消えるのを待つタイムラグが微妙過ぎる結果に。せっかくデジタル化しているのに、万全の安全策をとってるからか、じれったくなっていてとても残念だった😢
オートホールドは新型デリカにも装備されています。

タッチパネルが仇になっている!?


ピアノブラック調で綺麗に並んだタッチパネルのエアコンスイッチの上に、ちょっとした棚(小物置き)があるのですが、ここに置いたレシートを取ろうとした時に、触れてないはずの手に敏感すぎるタッチセンサーが静電気で反応したのかピピピッ エアコンの風量MAX ぶぉーみたいな事が何度かあったw

エンジンボタンは右にあった方がいい


左側にエンジンスイッチのあるクルマに初めて乗ってみて分かった事は、スイッチは右にあった方がいいという事。それは助手席にカバン等の手荷物を置いて、クルマを降りるときには左手で持って降りるのが普通だと思うのですが、その時に右手が手ぶら状態ですので、30年染みついた一連の流れ作業をやるにあたって右手で左にあるエンジンボタンを押すのが本当に煩わしく、ハンドルが真っすぐじゃない時とか想像してみてよ。

ニトリのソファーベッド


ほぼソファーベッドのような真っ平な背もたれと柔らかいクッション性が、まるでニトリのソファーベッドのように快適でした。(仮眠の時ね)
シートを倒して仮眠しようものなら、軽く3時間は爆睡できますwww
写真で見ると、そこまで平に写っていませんが、座ってみるとシートが柔らかいのでベンチシートのような感じです。座れる機会があれば、是非シートを倒して仮眠をイメージしてみて下さい。

ekワゴンで1日中あちこち結構な距離を乗る事がありました。本来は自動運転支援もあるし、楽勝なはずなのに、軽自動車独特の跳ねるような乗り心地と自動運転を頼りきれない気疲れからなのか、どっと疲れてしまい、途中のパーキングエリアで爆睡してしまった。デリカのシートを倒して仮眠する3倍は寝心地が良いシートでした🤣🤣🤣 倒した瞬間に背中からジワーっと、こりゃ爆睡するなと覚悟したw

いやぁ、デリカって本当にいいもんですね~ by 水野晴郎


1週間乗ったekワゴンからデリカに乗って分かったのは『デリカって本当に乗り心地いいなあ』という事w
安心安定の適度な重量感とホイールベースからくるどっしり感に加えて吟味されたサスペンション。シートも厚くていいんだコレが。この感じは、ジムニーシエラを1時間くらい試乗した後に自分のデリカに乗った時も思った事。

デリカ良く出来てるよ、うん😙 自画自賛
1週間軽自動車を運転していてデリカに戻ると数時間は初めてデリカを運転したような錯覚があったw
しいて言えば、車線維持支援機能[LKA](レーンアシスト)が恋しい😌 レーンアシストはクルーズコントロールよりも仕様頻度が多く、一般道でも結構認識してくれるので快適だったなあ。
高速道路では路面の凹凸でのふらつきも無くなるし、自分でも意外ですが、レーンアシストは、あればあったで便利な機能です。
ですが、クルーズコントロールとレーンアシストに頼り過ぎていると、速度に見合わない思わぬ急なカーブでも車は突っ込んでいきますから注意してください😱

今回のマイパイロット経験は、思っていた通りかそれ以上に快適だったので、もしも数時間くらい試乗できるならスバルのアイサイトXとか、スカイラインのプロパイロット 2.0とか体験してみたいなとも思いました。自動運転支援って数十分運転しただけじゃ凄さが分からないと思うよ。

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